それまでの 興味 カウンセリング |
スリーインワン・コンセプツ®を始める前にも、ロジャースのカウンセリングを学び、その他、ヘルスカウンセリング等色々なカウンセリング技法の本を読み、どんなものか、自分もカウンセリングを受けて見、カウンセラーとなるべくいくつかの道を検討していた。 (検討していたのは、カウンセラーのみならず、他にもいくつかあったのだけれど・・・) カウンセリングに興味を持ったのは、85年(多分)に、仕事で「女性マネジャーのためのマネジメント・セミナー」を受けたことだった。(当時私はショップマネジャーだった。) この中で私はとても多くの事を学んだ気がしたし、実際、年下男性から倍ほどの年齢の女性まで約10-15人を部下に持ち、20代から上限無しのお客様、同年代から60代までの取引先という環境の中で、接客、教育、マネジメントにとても役立った。 それは同時に、”カウンセリング”、つまり、話したり聞いたりすることの重要性をとても感じた。それが昂じて、“感情とマネジメントの溝”を感じ、やがて「人間の感情」の大切さを痛感するようになる。 また、プライベートでは、ある日突然”自分で自分の感情がわからない“という事態に直面した。 (いつのことだったか・・・) 「事実」「状況」はいくらでも述べられるのに、「気持ち」「感情」を問われると、一体何を答えて良いのか、さっぱりわからなくなる自分に気づいたのだった。内観法や感情モニタリングetc.いろんなことを試してみた。 「感情って、なに?」 その答えは、今でも難しい。 そこから、”自分の感情探し”が始まり、ますます”感情”というものへの興味が強くなっていったように思う。 |
出会い デモを見た瞬間「これだ!」と思った |
スリーインワン・コンセプツ®との出会いは、98年5月。 ある日の夜中、とても信頼していた知り合いから、 「明日、一日で、英語を教えずに英会話ができるようになるセミナーをやるので来ませんか?」 というメールが舞い込んできた。 内容を見て、即、翌日の仕事をやめにして、そのセミナーへ行くことにした。 とはいえ、今日の明日なので、午前中には片付けておくべき仕事はあった。 お昼から参加したそのセミナーは、英語を前から読んだり、後ろから読んだり、映画のビデオを見ては、ちょっちょっと耳をこするだけで、さっきとは違った聞こえ方になる、確かに興味深いものだった。 が、なによりも私の興味をひいたのは、セミナーの一番最後に行われた”デモ”だった。 「実は、今日使ったテクニックは、英会話上達のためのものではなく、”スリーインワン・コンセプツ®”というテクニックの一部を使ったものです。それがどういうものか、今日は解説しませんが、とりあえずこういう事をしている・・・ということで、簡単なデモだけお見せします。」 そう言って、「英語を教えずに英会話が上達する方法」の講師は、一人を選びデモを始めた。 ロジャースでもない、ヘルスカウンセリングでもない、NLPやフォーカシングや過去生回帰、どれも今ひとつピンとこなかった私の頭の中で、それを見た途端、ベルが鳴った! 一切解説無しに行われたデモだったが、 「私には、これが何をやっているのかわかる!」 「わたしがやりたいのはこれだ!」 と、思った。 その時すでに「感情と身体」がテーマになっていた私には、スリーインワン・コンセプツ®の身体の反応を見ながら感情を解放してゆくその手法こそが、私が探し求めていたものだと直感した。 帰りに、講師に”スリーインワン・コンセプツ®”を学ぶための必要な期間・経費と連絡先を聞いた。 そのときの印象では、「これは今の仕事をしながらでは無理かもしれない」と思った。 でも、いつか必ずやろうと。 |
スタート スリーインワン・コンセプツ®と自分との葛藤 |
スリーインワン・コンセプツ®を学び始めたのは、99年4月。 同年10月にファシリテーター・トレーニングを終えるまで、 ほぼ毎週のように週末はスリーインワン・コンセプツ®だった。 終えた翌11月、渡豪。 99年は、私の中で様々な物事のタイミングが一気に一致し、退職・結婚・渡豪と大転換になった年。 仕事をやめてから渡豪まで半年の時間があった。 「やるなら今だ!」 頭の中で声がした。 4月から10月のファシリテーター・トレーニングまで、半年分のスケジュールは最優先ですぐに決まった。 その半年間はもう、全ての意味でひたすら”浄化の日々”だった。 生まれて初めての”退職” 生まれて初めての”結婚” 生まれて初めての”海外生活” そして、 生まれて初めての”自分の感情との直面” 仕事に関しては、いつもなら放っておいても次にするべき仕事を思いつくのに、そのときは何も思いつかなかったこと。 それまでの仕事の仕方を変えたくて、色々と模索していた時期だったこともあり、この時期に辞めた事には満足していた。 が、結婚、渡豪に関しては物凄い葛藤が沸いてきた。 それは、それまでの私の仕事生活18年間を全て捨て去り、無にする作業のように感じた。 旧姓で培ってきたアイデンティティが捨てられ、それまで培ってきた仕事での人間関係をなくし、18年間買い込んで来たいろいろな”もの”を捨ててしまわなくてはならなかった。(本当はなくさなくても良かったんだけれど、そのときは「なくさなくては」と思い込んでいた。でもそれも必要だったかもね。) 「どうして私は、こんなことをしなくてはいけないのか?」 「こんな思いをしてまで、私は結婚してオーストラリアへ行かなくてはいけないのか?」 何度も考えた。心の中の別の部分では、 「この選択は、間違いない」と言い切れいているにもかかわらず。 それは、 「これまでの人生で、何か間違ってきたからこんな思いをしているんだ。」 という気持ちもまた、自分の中にあったのだと思う。 丁度この時期と、スリーインワン・コンセプツ®を学んだ時期が重なったから、これほどの葛藤が起こったのか? 逆に、この時期にスリーインワン・コンセプツ®を学んでいたことが、私自身を救っていたのか?今もって定かではない。 ただ言えることは、そう思いに苛まされながらも、飽き性の私がスリーインワン・コンセプツ®を途中でやめてしまおうとは思わなかったということ。 むしろ、やればやるほどその奥深さと面白さに魅せられ、「今、これだけは頑張ろう」と思った。 |
ファシリテーターになってすぐに来豪。シドニーでいきなり見知らぬ人をセッションしたり、クラスを開く勇気はなかった。ここでの生活と、アロマの仕事の立ち上げに精一杯だったこともある。 2001年12月、ゴードンの来日にあわせて帰国。久しぶりのクラスは新鮮で面白く、以来、12月のゴードン来日のたびに帰国し、彼のクラスを受けることが楽しみになった。 上級クラスに参加すると、当然、色々なファシリテーターとセッションを重ね、他のファシリテーターから学ぶことも多い。 日本でセッションを受けつづけてくれるクライエントも積み重なり、やがて自分の中にセッションのスタイルが出来上がり、自信がついてきた。 |
これから・・・ 今も続いている理由? |
とは言え、とにかくいろんなことに興味を持ち、1つだけのことにじっとしていられない私だ。 シドニーへ来て、これもかねてから興味を持っていたアロマセラピーを仕事にし始め、学校へまで通い始めた。学校以外にも、オーストラリアはもちろん、アメリカ、カナダ、イギリスなど、色々な講師のセミナーを受けたりもした。 アーユルヴェーダや中国医学も断続的に勉強中。 易もいくらかかじった。 フラワーエッセンスはすでに卒業していて今のところ興味を惹かないし、 シドニーでは大流行!?のREIKIには、何故か惹かれないけれど・・・ ブレスワーク、ポラリティ、クリスタル、色、音、波動、チャクラ、経絡など、五感・六感を通じた、人間のエナジティクスな面からのアプローチにも興味を持ち、独学又は学ぶ。 2001年、是非いつかアメリカの彼女の元を訪れたいと思っていたキャロライン・ミスが初来豪、ワークショップを行うことになった。私の、ある意味目標にさえなっていた彼女のことだから、向こうから来てくれるなんて大歓迎!オーストラリアでこのとき行われたワークショップは、「アーキタイプ」に関するもので、私が受けたい「直感医療」のコースではなかった。が、「アーキタイプ」は「直感医療」の中の一部でもある。 ”アーキタイプ コンサルタント“になるべく、レベル1-3までのコースを全て受講、サーティフィケートは貰った。が、私の中でこの「アーキタイプ」の理論は、しっくりこなかった。 「これなら、スリーインワン・コンセプツ®の方がもっと深くて確実だ」と思った。 その後の彼女のスケジュール、出版などを見るにつけ、「直感医療」そのものには未だに興味はあるものの、彼女のあまりにも商業ベースな展開に、今はいささか嫌気が差している。まぁ、仕方ない部分もあるとは思うけれど。 私にとっては、次はこれ!とまで思っていただけに、この1件にはかなりがっかりさせられた。 同じアメリカのバーバラ・アン・ブレナンも学校を持っているが、彼女の本は、興味深いけれど、どこか惹かれないところがある。 そうやって何かを見つけては、行ってみる。私の興味は尽きない。 けれど、とりあえず今この時点までにおいては、なにをやってみても 「なんだ、スリーインワン・コンセプツ®で十分じゃない」 もしくは、 「スリーインワン・コンセプツ®の方がいい」 と、スリーインワン・コンセプツ®に戻ってきてしまう。 いつか、「もうスリーインワン・コンセプツ®はいらない」と思うときが来るかも知れない。 それはそれでいいと思っている。 その日まで私はこれを続けるだけだし、その知識と経験は、必ず次の役に立つと思っているので。 |
‘04.01.18 |